TOP☆STARからのご挨拶
関西レインボーパレード2009 TOP☆STAR/林もやし
はじめまして、林もやしと申します。
TOP☆STARとして、このパレードに参加させていただけることを大変光栄に思います。
私がmixiなどを利用してバイセクシュアルをカミングアウトし始めたのが、去年の12月。
「ちょっとずつでいいから、世の中にもセクシュアルマイノリティを受け入れてもらいたい」と思っていました。
しかし「思っているだけ」は、誰にでもできます。
私が周りに隠していながら、世の中にマイノリティを認められたいなど、永遠に叶わないでしょう。
それ以降は、私自身のセクシュアリティを活かして、インターネットラジオなどで活動しています。
この活動では、様々なセクシュアリティの方の意見を聞ける、とても良い機会となっています。
しかし、ネットラジオだけでは、私からの一方通行の発信でしかありません。
ネットの枠を超え、当事者たちと直接関わって初めて、さらなる理解が深まるのだと思います。
このような考えがあり、私は今回のパレードに参加させていただきました。
毎年、パレードには多くの方がそれぞれに様々な想いを抱えて参加されていることでしょう。 性的少数派の社会認知度をあげるため、当事者の家族・友人など理解者による応援、出会いや交流の場を求めて…など。 ここでも十人十色のレインボーカラーを見ることが出来ます。
しかし、パレードを楽しもうとする姿勢だけは共通しているのだと思います。 大阪・御堂筋から日本中、いや世界中にそれぞれの「想い」「熱意」を発信していきましょう! 「性の在り方」という難しい問題だからこそ。楽しみながら、笑いながら。みなさんの小さな一歩が、パレードの成功へと繋がり、社会を動かす大きな力になります。関西レインボーパレードは、大の大人が、本気を出して学園祭を行うようなパレードです。
このパレードが、1人でも多くの人の「笑顔の種」になることを、心から祈っています。
- ネットラジオ/林もやしのセクシャルマイノリ茶(ティー)
http://www.ymg.iki.fm/tea.html - インターネットテレビ「OutVis(アウトビズ)」で取材されました
http://outvis.com「種を蒔く人。vol.1」
TOP☆STAR対談@関パレ2009 当事者の息子を持つ親 × 林もやし
今回の対談者Aさま(以下A)は、ゲイの息子さんをお持ちの父親。 LGBT家族と友人をつなぐ会の会員として、会の運営に関わってらっしゃいます。 Aさまから、親としての経験などのお話を聞かせていただきました。
カミングアウトは早いほういい?
A「親の会はいつもHPで呼びかけしています。毎回20~30人が集まる。自己紹介をしてから問題点を話していく。 その中で問題点が一杯出てくるわけですよ。カミングアウトしたいけれど、家の事情がある。家族は知ってるけれど世間にはできていないとか。 逆に家族にだけは言えていないとか。先日も、友達と妹にはしたけれど親には言えなかったと。 で、カミングアウトできるように一肌脱ぎましょう、となってね。 しばらくしてから『もう皆んな知ってるで。知らんのあんただけやで』とその親に言う」
もやし(以下、も)「あぁ、それで自然とカミングアウトできてしまうと」
A「そうそう」
も「そんな風に自然とカミングアウトできたらいいのですが、自然にカミングアウトすることがなかなか難しい」
A「個人的には、カミングアウトは若いうちにしたほうがいいと思います。男女とも中学生くらいの年齢頃からでしょうね」
も「やっぱり早い方が、親が受け入れてくれるということですか」
A「そう。まずお母さんなんかは悩むけど、割合受け入れが早いからね…」
も「私も自分がバイセクシュアルだと気づいたのが高校3年生位なんですよ。だから本当、中学生の頃にはそういうことがあると知らない状態で」
自分の育て方がまずかったのだろうかと悩んだ
も「今うちの母は50歳くらいななんですが、そういう話をする時に悩むんですよ。私の育て方が悪いからこうなったのだろうと、悩むんです。自分を責めるんですよ」
A「皆さんそうなんですね。でも、お父さんに言うよりお母さんに言うほうが言いやすいやろ?」
も「そうかなぁ…お母さんは、私の恋愛話に興味シンシンなんですが、父は聞いてこないんですよ…」
A「親にとって、そういうことで(当事者ということで)あれ、そうでないでも、生まれた限りは一生大事にするものです」
も「親が分かってくれたら、一番強い味方になってくれる。息子さんが羨ましいですよ。私の周りのマイノリティの友達は、友達には言っているけれど親に言う気はないというコが多い。 それは、家族に自分のセクシュアリティを受け入れて欲しいという気がないという人が多いんですよ。傷つくっていうのが分かっているから余計いえないって。 Aさんの場合、息子さんを応援しようという気持ちになったのは、何かきっかけがあったんですか」
テレビではまだ興味本位や面白半分に取り上げられたりする。残念なことです
A「今ね、ゲイやビアンのパートナーシップを認める国は世界にたくさんある。オランダやカナダもそう。でも日本は違う。 遅れている。そういう制度は政治が腰を上げないと何も決まらない。だから当事者が政治の世界に入って変えていって欲しい」
も「当事者がわざわざ政治の世界に入らなくても、非当事者でも代弁者となる政治家がいれば動いてくれるのでは?」
A「当事者がなったほうがいい」
も「その方がいいですか!」(一同爆笑)
A「当事者で無い人が言っても、何言ってるんだと思われる」
も「説得力がないんですね。おネェキャラは芸能人にたくさんいるじゃないですか。でも、日本が変わる訳じゃない。 おネェキャラじゃない人が、実はそうでした(当事者だと)と言ってくれた方がインパクトあるんですけど…。海外は多いですよね。 そういえば、日本でも最近、レズビアンのグラビアアイドルでカミングアウトした人がいるんですが、そういう風に変わってくれたらいいなと思います」
☆しばし 『カミングアウトレターズ』(RYOJI、砂川秀樹・編; 2007, 太郎次郎社エディタス)の話題で盛り上がる
カメラマンB「僕も実は『カミングアウトレターズ』を親へ渡して、僕もこのコたちと同じなんや、と親へのカミングアウトに利用させてもらいました。ちなみに、僕と同じように、本を使ってカミングアウトした、という人のメッセージが、けっこう出版社へ寄せられたらしいです」
も「セクシュアルマイノリティをテーマにしてラジオで喋っているんですよ。私のしているインターネットラジオでも、その本を取り上げさせてもらいます」
当事者は学校の1クラス30人あたり1人はいる
も「たとえば役所などの職場で当事者が声を上げれば、けっこう変えてゆけるんじゃないですかね。 私は教育について勉強しているのですが、当事者は学校の1クラス30人あたり1人はいると言われているんですよ。でも、教師がそういう人がいることを分かっていなくて、教室できつい一言を言ってしまったり…。 多数派の人には想像つかないかもしれないけど、当事者はちょっとしたことに傷つくんですよ。教育の現場や役所で、そういう理解が進むような動きがもっとあればいいな、と思います」
A「先日も、会に、当事者をふくむ大学生の子たちが来てくれましたが、そういう、学校でどういう風に教えたらよいかと言う話を熱心にしてましたね」
も「当事者が自分たちの権利を守ろうという運動も大切ですが、そこまでいかなくても、周りの人に、こういう人もいるんだよ、と知らせるだけでも有効かなと思うんですよ。あと、こうした活動にもっと異性愛の人も巻き込んでいきたいですね。 ところで、パレードに参加する方には若い人が多いんですが、最後に人生の先輩からぜひ私たちへの応援のメッセージをお願いします」
A「息子は、生まれ変わってもゲイがいい、と。その言葉が誇らしいです。みんな、自信を持って積極的に生きてほしいと思います」
も「今日はありがとうございました」
TOP☆STAR(トップスター)とは
2007年までの関西レインボーパレードでは、広報の顔となるセクシュアルマイノリティ当事者の有志を「共同代表」と呼んできましたが、2008年からはこの名称を、より親しみを感じてもらえるようにと「TOP☆STAR」と改めることとしました。
名称は変わっても、やはりパレードの主役は参加者の皆さま一人一人です。TOP☆STARは、皆がより楽しめる舞台づくりにがんばります。